

「君が選ぶのは四択であり、二択である。アドベンチャーゲームのごとく、選択肢を示そうではないか」
銀河はそう言って、机の上にあったマーカーを手に取り、本棚から抜き出した四枚の絵はがきにでっかく文字を書いてそれを台無しにした。
書かれた文字は、以下の通りである。
黒田夜明
黄瀬ひなた
白石ルナ
ライトノベル
「……は?」
「は? ではない。四択であり、二択であると言っただろう」
夕陽には意味がわからない。
なのだが銀河は明確な意味がつかめて当然だとばかりに四枚のカードを扇のように手に持って、にやりと挑戦的な笑みを浮かべた。
「明日までに選んでおけ、夕陽。
お前は、ライトノベルと女、どちらを取るのかを」